はせがわクリニック院長 長谷川俊之です。
当院も開院して4か月が経過し、胃カメラ・大腸カメラを受けられた患者様も350名を超えてきました。
カメラ検査にはホームページを見たり、受けた方の口コミを聞いて来られた比較的若い方が多いのですが
若い方の中でも、当院にて胃癌や大腸癌が見つかった患者様もみられます。
近年は特に、生活習慣の欧米化(高脂肪・低繊維食)に伴い、大腸癌が増えつつあります。
女性においては乳癌がよく話題に出ますが、数年前より乳癌よりも大腸癌による死亡者数が多くなっており
実は、女性の癌の中で大腸癌で亡くなられる方が最も多いのです。
早期の大腸癌はほとんど自覚症状がないので、何も対策をしなければ進行癌で見つかることが多いです。
大腸癌を早期に発見するためには、是非とも便潜血検査(大腸がん検診)を受けて頂きたいです。
名古屋市在住の40歳以上の方なら、いつでも500円で受けることが出来ます。
便潜血検査は、便を採取するのがやや煩わしいですが、実は大変優れた検査であり
この検査を毎年利用することで大腸癌による死亡のリスクを60-80%も下げたと報告されています。
ただ、大腸癌の方でも便潜血検査が陰性となることもあるので、検査が陰性であったとしても
進行大腸癌の症状である、血便、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、
お腹の張り、腹痛、貧血、体重減少等の症状があれば、大腸カメラでの精査も考えていきましょう。