はせがわクリニック院長 長谷川俊之です。
潰瘍性大腸炎ですが
普段は、あまり聞き慣れない病名かと思われます。
しかし、ここ最近は食生活の欧米化と共に日本人にも急速に増えつつある病気です。
当院でも開院以来で19名の方に、この潰瘍性大腸炎の診断や治療を行ってきました。
潰瘍性大腸炎の多くの方は、長引く下痢や腹痛を訴えて病院へ受診されます。
下痢症状や経過からだけでは、なかなか診断することは出来ませんが
大腸カメラで腸の粘膜を見れば、ほぼ瞬時に診断が可能な病気です(確定診断には病理検査等が必要です)。
典型的な画像を見ながらご説明していきます。
この粒々から白い膿状の粘液が出てくるので、便は粘液便になります。
重症の方になると、粘膜全体が脱落して潰瘍になります。
重症の方の治療回復後は、ポリープが多発している様な感じで跡が残ります。
潰瘍性大腸炎の治療は次々と新しい薬も出ており
適切な内服治療により、下痢や腹痛がない普通の生活を送ることも可能になっています。
早期に診断するためにも、長引く下痢や粘液便があるときには大腸カメラも考えていきましょう。