はせがわクリニック院長 長谷川俊之です。
少しずつ夏が近づいてきました。暑い日には、熱中症に気を付けてこまめに水分補給をしてください。
特に、OS-1などの水分吸収の早い飲料がお勧めです。
今回は当院における大腸ポリープ治療について御説明します。
ここ最近はNHKにて大腸癌の特集も組まれており
新たに大腸ポリープや大腸癌へ関心を持たれた方も多いと思いますので
写真等を用いて出来るだけ分かり易く説明したいと思います。
大腸内視鏡検査を行っていると、多く方で大腸ポリープを認めますが
全てのポリープが内視鏡的治療の対象となるわけではありません。
ですので、ポリープを認めた場合は、まずは詳細な観察(NBI拡大観察等)にてポリープの診断を行っていきます。
ポリープの多くは①腺腫や②過形成性ポリープです。
① ②
時々見られるのが、③大腸癌や④若年性ポリープです。
③ ④
この中で、内視鏡を使った治療の対象になるのが、6㎜以上の腺腫、そして早期の大腸癌です。
当院では治療対象ポリープに対して、ほとんどの場合は内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行っています。
この内視鏡的粘膜切除術の方法を写真用いて説明します。
①まずはポリープをしっかりと確認します。
②ポリープの粘膜下に小さな針を刺して生理食塩水を注入します。
③金属の輪(スネア)をポリープに引っかけて締めます。
④通電して熱を加えながら切り取ります。
⑤最後にクリップで傷口を塞いで終了です。
この方は、早期大腸癌でしたが内視鏡的にしっかりと切除することが出来ました。
当院ではこれまで、135名 194病変に対してこの内視鏡的切除を行っていますが
現在までこの処置による、穿孔や内視鏡的治療の必要な出血等の合併症は起こっておりません。
大腸カメラに関して心配なことがあれば、いつでも御相談下さい。